想像と全然違う日本の饅頭

台湾の饅頭と全く違う日本饅頭

10年以上前、私が日本語を勉強し始めた頃、日本のペンフレンドと手紙でやり取りをしていました。その時、台湾の朝食について話題になり、「多くの人が朝食屋さんで『豆乳』や『饅頭』を買いますよ」と紹介しました。すると「台湾の人は朝から甘いものを食べるの?」という返事がきました。私は「饅頭はほんのり小麦の香りがするだけで、普通そのまま食べたり、切って卵を挟んだりします」と答えたら、彼女はさらに混乱して、「切った中に卵を挟むの?あんことたまごは味が合うの?」と聞いてきました。

日本の饅頭は蒸し菓子の一つ

お互いに話がかみ合わないまましばらくやり取りした後、私はようやく気づきました。実は日本にも「饅頭」というものがありますが、それは和菓子の一種で、中に甘いあんが入った蒸し菓子のことを指します。食感も台湾の饅頭とは違い、むしろ蒸しパンに近いです。これでは友人が驚くのも無理はありません。

日本の饅頭の起源と発展

日本の饅頭の起源にはいくつか説がありますが、その一つに、約700年前に中国から帰国した僧侶の弟子が、饅頭の製法を日本に伝えたという話があります。そして、肉あんの代わりに小豆あんを使ったことで、日本独自の饅頭へと変わりました。現在では、日本の饅頭は人気の茶菓子やお土産としてだけでなく、礼儀文化の一部としても定着しています。地域によっては、結婚式や葬式などの行事で親戚や友人に饅頭を配る習慣が今も残っています。

日本三大饅頭

饅頭は時代とともに様々な餡や作り方に進化してきました。その中でも「日本三大饅頭」と呼ばれるのが、福島県柏屋の「柏屋薄皮饅頭」、東京の塩瀬総本家の「塩瀬饅頭」、岡山県大手饅頭伊部屋の「大手饅頭」です。これから岡山を訪れる予定のある旅行者の皆さん、ぜひ三大名饅頭の一つ、「大手饅頭」を味わってみてくださいね!

筆者:新冒険 staff

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