人形を捨てるにはお寺に行く必要があるの?日本の人形供養文化

人形供養とは? お供え物?

数週間前、私が日本人の友人と話していたとき、彼が週末に家族を連れて神社に「人形供養」に行くと言っていました。最初、それを台湾の寺院で行う光明灯のようなものだと思い、「お願い事をするためなの?何体供養するの?」などと、とんちんかんな質問をしてしまいました。

すると、日本人の友人は戸惑った様子で「なぜ捨てるのかとか、何個捨てるのかって意味?」と逆に聞き返してきました。

日本の万物に魂が宿るという価値観

私は自分が何かを勘違いしていることに気づき、すぐにグーグルで調べてみました。すると、「人形供養」というのは家庭にある人形やぬいぐるみを処分するときに行う儀式で、日本の「万物に魂が宿る」という考え方に由来していることが分かりました。長く使われたり、人々と共に過ごしてきた物、特に人形は、簡単に捨てるべきではないと考えられています。そのため、人形を手放す際には、神社やお寺に持ち込み、専門の神職が供養の儀式を行うことで、丁寧に別れを告げるのです。

友人によれば、家族が処分しようとしているのは、家に30~40年ほど置かれていた日本人形で、神社での供養費用は1000円とのことでした。インターネットで調べてみると、直接持ち込む必要がなく、郵送を受け付けている神社もあるようです。料金は場所によって異なり、最も安いものは500円から、さらに神社によっては2500円で箱詰めし放題というプランもあるそうです。

惜しみなく捨てる私が驚いた日本文化

私はというと、断捨離の際には一切ためらわずに捨ててしまう人間なので、人形を処分するためだけに神社にわざわざ行き、しかも処分するのに料金を支払うという文化には驚きを感じました。しかし、この習慣を通じて、日本人が物を大切にし、真剣に向き合う伝統的な価値観を垣間見ることができます。ファストカルチャーが支配する現代において、このような「物を惜しむ心」は、私たちが学ぶべき点なのかもしれません。

筆者:新冒険 staff

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